プレスリリース


2021年3月10日


「再生医療の未来を築くために」


新たなスマート温度応答性培養皿SSCWサンプル提供開始のお知らせ

一般社団法人細胞シート再生医療推進機構
代表理事 岡野光夫

 一般社団法人細胞シート再生医療推進機構CSTERM(代表理事岡野光夫 本社:東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル36階)は、東京女子医科大学先端生命医科学研究所との共同研究の成果として、低価格で高機能のスマート温度応答性培養基材SSCW(Smart Surface Culture Ware)を開発致しました。

 新たなポリマーコーティング技術により、低コストでの大量製造を実現したものです。

  明日3月11日〜13日にオンライン開催される第20回日本再生医療学会においてバーチャル展示のうえ、サンプルの提供をスタート致します。

  当機構は、細胞シート再生医療の研究開発及びグローバル連携の実行支援を行う独立した組織として、東京女子医科大学名誉教授で米国ユタ大学特別栄誉併任教授でもある岡野光夫により、2017年に設立された一般社団法人です。

  SSCWは、細胞シート再生医療研究活動への若手研究者や医師の積極的な参加を広く促し、その治療実現を通じて再生医療の未来を築くために開発した培養基材で、細胞の接着から増殖、細胞シートの剥離までを高機能に実現する低価格なスマート培養基材です。今年10月に市販を予定しており、製品の品揃えの充実に加えて、より丁寧な培養アドバイスや講習サービスの提供をおこなっていきます。

(1) 共同開発の背景:


 今回のSSCW製品開発は、東京女子医科大学との共同研究のもと、食品・
医薬品分野包装材の先進メーカーである株式会社細川洋行(代表取締役社
長佐藤哲也 本社:東京都千代田区二番町11-5)と開発連携チームを構成
して本格的な開発を行ったものです。開発連携チームは、数百回に及ぶ細胞培
養テストの実施から機能検証までを行った上で、国内での大量製造が可能な体
制を築いております。又、サンプル開発の予備的段階から、複数の大学研究者の
皆様により試験培養のご協力と現場からの貴重な評価助言を頂いております。コ
ロナウィルス禍の中、こうした関係者の強い思いと多くの皆様のご協力を頂き、
様々な開発難題や苦難を乗り越えて、今回の製品化が実現できました。

(2) サンプルの提供開始:


 日本再生医療学会総会参加者で培養実験に利用される方を対象に、
SSCWサンプルとして3.5cm培養皿2タイプ(*)を無料で提供致します。また
SSCWサンプルのみを希望される方にも、5月頃より1枚500円でご提供する予
定です。ユーザーの皆様からの様々なフィードバックを収集し、今後のラインアップ
の拡充に努めます。

  (*) SSCW-Eタイプ(高接着性細胞用)とSSCW-Mタイプ(標準的な
     接着性細胞用)の2タイプとなります。

(3) 市販に向けた今後の展開:


 SSCW基材は、今年10月に予定市販価格1枚800円程度で市販の開始を
予定しております。市販時にはリモート講習も提供する方針です。又、6cm/
10cmなどの大型タイプ、マルチウェル型ほか、多様な形状のSSCW培養基材を
順次ラインアップに追加していきます。
 尚、販売提携先は未定ですが、グローバルな販売体制の構築を目指して、
色々な企業の皆様とこれから相談させて頂きます。

お問合せ

一般社団法人細胞シート再生医療推進機構
ホームページ:    https://www.csterm.com/
お問合せEmail:  info@csterm.com

その他関係機関のホームページ

学校法人東京女子医科大学 先端生命医科学研究所
ホームページ:    https://www.twmu.ac.jp/ABMES/

株式会社細川洋行
ホームページ:    https://www.hosokawa-yoko.co.jp/

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